ユニバーサルデザイン的解答


で、この指摘者はどのような言葉を選ぶべきだったのか?と言う話ですが、
現在、実際の仕事でこれらの知識・技術を全く求められていないのであれば、
ユニバーサルデザインにコスト(労力)を掛ける事の必要性は、
どんなに熱弁を振るおうと理解して貰えないかも知れません。
現状で足りている者に、「更なる高みを目指せ」と尻を叩いても、
「いや、俺はここでいいよ」と言われてしまうでしょう。


しかし、OS・ブラウザの環境差に苦しんでいると言う事は、
現実に顧客がOS・ブラウザの環境差を吸収するデザインを求めていると言う事なので、
それに気付かせる事が出来れば、「足りない」と理解して貰えるはずです。
ただ、プロ相手にそこまで啓蒙するのはアレですけど、
(コメント欄に適切な長さでは無理だろうし、)


洗脳合戦ではなく、相手の理解を得て問題を解決しようとするならば、
まずは当該問題を細かく分解し、構成要素を分析する必要があると思います。
この件で大元の文章は「Web環境」と「作業環境」を一纏めにしていると読んだのですが、
解きほぐせば、前者はユニバーサルデザインにより解消する問題ですし、
後者は個々の問題に対して「技術的解決」が見つかると思います。
Mac使いとコミュニケーションを取る事を厭わなければ、ですけど、)
逆に、洗脳合戦ならば異質の問題を無理にでも一纏めにして、
「雰囲気」に巻き込む事になるんでしょうね。

「Web業界の 最近の潮流は ユニバーサルデザイン とか そういう方向の ようです。 だから わざと極端な話を 書いて 明らかにネタだと わかることを 書いても それを マジだと 受け取ってしまう 人たちが いるかも。 その人たちに ズバズバと すごい事を言う Webデザイナー だと 思われる可能性が ある気が しました」

この、モヒカン砦のリーダーらしきヒト*1の答えは、
相手がユニバーサルデザインの必要性を認めていないであろう事に踏み込んでいません。
ムラ社会向けの解法ではそこに踏み込むべきでないとの判断かも知れませんが、
根底の理解が異なるままでは、言葉を婉曲しても解決にならないでしょう。
そこが「ムラ社会の限界」であると言う事は重要なポイントです。


と、ネタマジレス
いや、「わざと極端な話を書いて明らかにネタだとわかることを書いても」は、
幾らなんでも挑発が過ぎると思いますよ。と言うか、
最初の「冗談にせよそういうことを書くと」の時点で既に、
相手の方は煽られまくっちゃって即荒らし認定したんでしょうけど。


コミュニケーションって難しいですね。
でも、モヒカン族はコミュニケーションに臆になってはいけないと思います。
相手が自分の言葉の中から敵意などを錯覚して凄く傷付いたり、
傷付いた事を理由に猛反撃してくるとしても、
言わないよりは言った方がマシ。

*1:しつこいようだが「モヒカン族の長」ではない。詳しくはmohicanグループキーワード「タイラー・ダーデン」参照。